日本のトラック輸送産業2007

 

はじめに

会長 トラック輸送産業は物流の基幹産業として、わが国の高度な経済活動や豊かな国民生活を根底で支えています。とくに、狭い国土に人口が集中するわが国においては、ドア・ツー・ドアの利便性を生かして、縦横無尽に走り回るトラックへの依存度はますます高まる傾向にあります。今やトラック輸送は国内貨物輸送のトン数で約9 割、トンキロでも約6 割を占めるまでに至り、このうち営業用トラックはトン数で約6 割、トンキロでは約9 割を担っています。
 一方、トラック運送業界の99.9 %は中小零細事業者で占められており、その多くが厳しい経営を余儀なくされています。近年の安全や環境に対するコスト負担に加え、世界で群を抜いて高い高速道路料金や、9 種類に及ぶ自動車関係諸税の負担が事業者に重くのしかかり、さらに最近の燃料価格の高騰がこれに追い打ちをかけています。
 トラック運送業界では、今後も安全かつ良質な輸送サービスを安定的に確保・提供するためにも、業界の大半を占める中小トラック運送事業者の経営基盤確立と、そのための適正な運賃収受が急務となっています。また、業界が健全な発展を遂げるためには、より高度で多様なサービスの提供が必要となり、そのための優秀な人材の確保・養成も課題となります。
 本書「日本のトラック輸送産業2007」は、このようなトラック輸送産業の果たす重要な役割とともに、業界の現状とその対応について紹介することを目的としています。この「日本のトラック輸送産業2007」により、少しでも多くの方にトラック輸送産業への理解が進むことを期待します。

 

表紙

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