平成18年4〜6月期
平成18年4〜6月期は、荷主業界では、機械、鉄鋼、自動車などの製造業は、景気回復基調が鮮明となっており、トラック運送業界でも荷動きは改善してきた。しかし燃料価格高騰に伴うコスト増や改正道路交通法への対応などがマイナス材料となっており、業界の景況感の判断指標は▲46(前回▲40)と2四半期連続で水準を下げている。
平成18年7〜9月期の見通しは、判断指標は▲44であり、足踏み状態が続く見込み。
1.今回(平成18年4月〜6月期)の状況
(1) 概況
平成18年4〜6月期におけるトラック運送業界の景況感は、「悪化」とした事業者は46%(前回40%)、「好転」とした事業者は7%(同8%)であった。判断指標は▲46(前回▲40)と2四半期連続で水準を下げた。
貨物別では、一般貨物の指標は全体として停滞しているが、前回水準の低かった宅配貨物は持ち直した。運賃水準は各貨物とも下げ止まりの傾向が見えつつある。
(2) 特別積合せ貨物
宅配貨物では、輸送数量は「減少」とする事業者は33%、「増加」とする事業者は14%で、判断指標は▲22となり前回(▲33)から11ポイント改善した。営業収入も「減少」とする事業者が33%、「増加」とする事業者は12%で、判断指標は▲21となり前回(▲45)から24ポイント改善した。前回水準の低かった営業利益も「減少」とする事業者が45%、「増加」とする事業者が8%で、判断指標は▲39となり、前回(▲53)から14ポイント改善した。
宅配以外の特積貨物では、輸送数量は「減少」とする事業者は25%、「増加」とする事業者は17%となり、判断指標は▲9と前回(▲16)からやや水準を上げた。営業収入は「減少」とする事業者が28%、「増加」とする事業者は13%となり、判断指標は▲17と前回(▲26)から9ポイント改善し、ほぼ横ばいとなった。営業利益は「減少」とする事業者が43%、「増加」とする事業者が9%となり、判断指標は▲37と前回(▲40)とほぼ同様の水準であった。
(3) 一般貨物
一般貨物では、輸送数量は「減少」とする事業者が30%、「増加」とする事業者が17%で、判断指標は▲17(前回▲14)で、横ばいが続いた。営業収入は「減少」とする事業者が37%、「増加」とする事業者が15%で、判断指標は▲27(前回▲19)となり、やや水準を下げた。営業利益は依然として水準が低く、「減少」とする事業者が48%、「増加」とする事業者は11%で、判断指標は▲45(前回▲44)であった。
(4) 運賃水準
運賃水準は、宅配貨物の判断指標は▲20(前回▲21)、宅配以外の特積貨物は▲8(前回▲10)、一般貨物は▲16(前回▲22)で、各貨物ともほぼ下げ止まりとなった。
(5) 実働率等
実働率は▲15(前回▲8)、実車率は▲12(前回▲8)で、前年比横ばいの水準が続いている。
雇用状況の判断指標は14(前回20)で、人手の過不足感はない。採用状況、所定外労働時間は引き続き横ばいとなっている。
(6) 地域別および取扱い品目別
業界の景況感を地域別にみると、四国、北海道、東北の水準が低く、近畿は相対的に高い。
事業者の規模別にみると、小規模、中規模事業者は前回よりもやや水準を下げている。
主な取扱い品目別では、機械関連貨物は相対的に最も良く、建設関連貨物は水準が低い。
2.今後(平成18年7月〜9月期)の見通し
(1) 概況
平成18年7〜9月期の見通しは、業界の景況感の判断指標は▲44で、足踏み状態が続く見込み。
(2) 特別積合せ貨物
宅配貨物は、輸送数量、営業収入は今回とほぼ同水準、営業利益はやや改善して減少幅を縮める見込み。
宅配以外の特積貨物は、輸送数量、営業収入は今回とほぼ同水準、営業利益はやや改善して減少幅を縮める見込み。
(3) 一般貨物
一般貨物は、輸送数量、営業収入、営業利益とも今回とほぼ同水準の見込み。
(4) 運賃水準
宅配貨物、宅配以外の特積貨物、一般貨物とも、ほぼ横ばいの見込み。
(5) 実働率等
実働率、実車率は引き続き前年水準の見込み。
雇用状況は人手の過不足感はない見込み。採用状況、所定外労働時間は引き続き前年水準の見込み。
(6) 地域別および取扱い品目別
業界の景況感を地域別にみると、四国、北海道は引き続き水準が低い見込み。
事業者の規模別では、大規模事業者がやや水準を上げる見込み。
主な取扱い品目別では、機械関連貨物がやや水準を上げ、引き続き相対的に最もよい見込み。建設関連貨物は引き続き水準が低い見込み。
3.特積貨物の概況
| 項 目 |
概 況 |
宅
配
貨
物 |
輸送数量 |
|
・前回より改善したものの、やや減少が続く。地域別では、四国は大幅減少であった。一方、北陸信越はやや増加、中国、中部、近畿では横ばいとなっている。
・今後も今回と同様に、やや減少が続く見込み。 |
営業収入
(売上高) |
|
・前回より改善したものの、やや減少が続く。地域別では、四国は大幅減少であった。一方、近畿、中国、北陸信越、中部、関東では横ばいとなっている。
・今後は今回よりわずかに改善して、横ばいに転じる見込み。 |
| 営業利益 |
|
・前回より改善したものの、やや減少が続く。地域別では、四国、中国は減少であった。一方、北海道では横ばいとなっている。
・今後は今回よりやや改善するが、やや減少が続く見込み。 |
| 運賃・料金の水準 |
|
・前回と同様に、やや下落が続く。地域別では、中国、北海道、東北、九州では横ばいとなっている。
・今後は今回よりわずかに上昇して、横ばいに転じる見込み。 |
【調査の概要】
◆平成5年3月より開始、以降3カ月ごとに実施。
今回は平成18年6月23日に配布。平成18年7月19日到着分までを集計。
◆回収率:65.4% |
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| |
特 積 |
一 般 |
合 計 |
| 調査対象 |
262 |
638 |
900 |
| 回収数 |
127 |
462 |
589 |
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| 項 目 |
概 況 |
宅
配
以
外
の
特
積
貨
物
|
輸送数量 |
 |
・前回よりやや水準を上げたものの、横ばいが続く。地域別では、北陸信越はやや増加、東北、関東ではやや減少となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
営業収入
(売上高) |
|
・前回よりやや改善して、横ばいに転じた。地域別では、東北は減少、関東、四国ではやや減少となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 営業利益 |
|
・前回と同様に、やや減少が続く。地域別では、中国、東北は減少となっている。一方、近畿、九州、北海道は横ばいとなっている。
・今後は今回よりやや改善するが、やや減少が続く見込み。 |
| 運賃・料金の水準 |
|
・前回よりやや上昇したものの、横ばいが続く。地域別では、全てにおいて横ばいとなっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 凡例 |
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| (注1) |
各グラフの上段は前回の状況、中段は今回の状況、下段は今後の見通しを示す。 |
| (注2) |
各グラフの構成比は四捨五入のため合計が100にならない場合がある。 |
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| (注3) |
グラフ右のカッコ内は業況判断指標。指標は、各設問の回答に対し、増加・好転+1〜+2、横ばい0、減少・悪化-1〜-2の点数を与え、1事業者当たりの平均を100倍することにより算出している。
A (設問Aの回答者数) =a1+a2+a3+a4+a5 (設問Aの選択肢1〜5の回答数の和)
指標={(+2×a1)+(+1×a2)+(0×a3)+(-1×a4)+(-2×a5)}÷A×100 |
4.一般貨物の概況
| 項 目 |
概 況 |
輸送数量
(全 体) |
|
・前回と同様に、横ばいが続く。地域別では東北、九州、北海道、関東で、規模別では小規模事業者、中規模事業者で、品目別では建設関連貨物、消費関連貨物で、それぞれやや減少となっている。一方、機械関連貨物はやや増加となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
営業収入
(売上高) |
|
・前回よりやや悪化して、やや減少に転じた。地域別では中部、近畿、北陸信越、四国で、規模別では大規模事業者で、品目別では機械関連貨物で、それぞれ横ばいとなっている。
・今後も今回と同様に、やや減少が続く見込み。 |
| 営業利益 |
|
・前回と同様に、やや減少が続く。地域別では、東北、北海道、中国、九州で、品目別では建設関連貨物で、それぞれ減少となっている。一方、地域別では中部、品目別では機械関連貨物は横ばいとなった。
・今後も今回と同様に、やや減少が続く見込み。 |
| 運賃・料金の水準 |
|
・前回よりやや上昇して、横ばいに転じた。地域別では中国、北海道、東北で、規模別では小規模事業者で、品目別では建設関連貨物で、それぞれやや下落となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
5.共通の概況
| 項 目 |
概 況 |
| 実 働 率 |
|
・前回よりやや水準を下げたものの、横ばいが続く。地域別では北海道、東北で、規模別では小規模事業者、中規模事業者で、品目別では建設関連貨物で、それぞれやや低下となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 実 車 率 |
|
・前回と同様に、横ばいが続く。地域別では、北海道、四国で、品目別では建設関連貨物で、それぞれやや低下となった。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
雇用状況
(人手の過不足) |
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・前回よりやや低下して、人手の過不足感はない。地域別では中部、関東で、規模別では大規模事業者で、品目別では機械関連貨物、消費関連貨物では、やや人手不足感がある。
・今後も今回と同様に、過不足感のない状態が続く見込み。 |
| 採用状況 |
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・前回と同様に、横ばいが続く。地域別では、北海道で、品目別では建設関連貨物で、それぞれやや減少となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 所定外労働時間 |
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・前回と同様に、横ばいが続く。品目別では、建設関連貨物はやや減少となっている。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 項 目 |
概 況 |
| 資金繰りの状況 |
|
・前回と同様に、やや悪化の水準が続く。地域別では中部、関東、近畿、規模別では大規模事業者、品目別では機械関連貨物で、それぞれ横ばいとなっている。
・今後も今回と同様に、やや悪化が続く見込み。 |
運賃料金の回収条件
(回収期間、現金比率) |
|
・前回と同様に、横ばいが続く。地域別では、北海道はやや悪化となった。
・今後も今回と同様に、横ばいが続く見込み。 |
| 経常損益 |
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・前回と同様に、やや悪化が続く。地域別では東北、品目別では建設関連貨物で、それぞれ悪化となったが、機械関連貨物では横ばいとなっている。
・今後も今回と同様に、やや悪化が続く見込み。 |
| 業界の景況感 |
|
・前回から6ポイント低下し、やや悪化の水準が続く。地域別では四国、北海道、東北で、品目別では建設関連貨物で、それぞれ悪化となっている。
・今後も今回と同様に、やや悪化が続く見込み。 |
6.事業者特性別の特徴
| 事業者特性 |
特 徴 |
| 1. 地域 (注4) |
・北海道は、全国順位9位から8位に上がり、景況感は改善。
・東北は、全国順位7位のままで、景況感はわずかに悪化。
・北陸信越は、全国順位3位から2位に上がったが、景況感は前回と同水準。
・関東は、全国順位2位から4位に下がり、景況感はやや悪化。
・中部は、全国順位1位から3位に下がり、景況感は悪化。
・近畿は、全国順位4位から1位に上がり、景況感はやや改善。
・中国は、全国順位5位のままだが、景況感はやや悪化。
・四国は、全国順位8位から9位に下がったが、景況感は前回と同水準。
・九州は、全国順位6位のままだが、景況感はやや悪化。 |
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| 2. 規模 (注5) |
・業界の景況感は、小規模、中規模事業者で前回よりもやや水準を下げている。 |
| 3. 品目 (注6) |
・消費関連貨物は、前回と同様に、やや悪化が続いている。一般貨物の輸送数量では、農水産品で改善がみられたが、水準は未だ低い。今後の景況感も今回と同様に、やや悪化が続く見込み。
・建設関連貨物は、品目別では最も悪い。一般貨物の輸送数量では、鉱産品、窯業品の水準が低い。今後の景況感も今回と同様に、悪化が続く見込み。
・機械関連貨物は、品目別では最も水準が高い。一般貨物の輸送数量では、輸送機械の水準が高い。今後の景況感は、今回よりやや水準を上げて、減少に歯止めがかかる見込み。
・その他貨物は、前回と同様に、やや悪化が続いている。一般貨物の輸送数量では、繊維工業品は水準を上げた。一方、化学肥料、石油製品などは水準を下げた。今後の景況感も今回と同様に、やや悪化が続く見込み。 |
| (注4) |
地域分類は地方運輸局管轄地域区分に基づく。 |
| (注5) |
規模別分類 |
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大規模事業者:101両以上 中規模事業者:21両以上100両以下 小規模事業者:20両以下 |
| (注6) |
品目別分類 |
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消費関連貨物:農水産品、食料工業品、日用品など
建設関連貨物:林産品、砂利、砂、石材、建設用資材、窯業品(セメント等)など
機械関連貨物:電気機械(家電含む)、輸送機械(自動車等)など
その他貨物:石炭、原油、金属、石油、化学、紙・パルプなど |
7.景況感一覧表
8.業況判断指標の前回調査(平成18年1月〜3月期)からの変化

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